最近の指の変化2008/02/03 20:31

ジストニア(dystonia)は中枢神経系の障害による不随意で持続的な筋収縮にかかわる運動障害の総称。姿勢異常や、全身あるいは身体の一部が捻れたり硬直、痙攣といった症状が起きる。

自分がギターを止めるきっかけになった障害は、これだったのだと思う。昨日まで[3]の力で普通にはじけていた弦が、ある日突然[10]の力を出さなければはじけなくなる。元々[3]でそうだということは、いつもは[5]の力で弾いていたことは、とにかく渾身の力を込めなければ弾けなくなるし、それ以上の力が必要だったものは、もう弾くのが不可能になる。また、そうした状態でいつもの気分で弾いていると、指が弦に負けるせいで他の指の巻き込みが起きる。これが自分の状況だと言える。

しかし、脳が元になっている障害であれば自分の守備範囲だ。長年、精神が物質に及ぼす影響、身体に及ぼす影響、精神が死後も残るのかどうかなどを調べて来た自分に取っては、そこらへんのコントロールは自分の身体であればなんとかできる自信がある。

ということで、神経関係の問題は克服できて来た今、自分の障害には物理的な要因もあったのだということを最近気づいた。2004年から右手フォームを変えようとして以来、どうにもままならない動きがある。p(親指)とm(中指)を一緒に弾くのが、最初全くダメになり、その後なんとかなりそうになってから、またすっかりダメになり、というように、極めて不安定な状況を繰り返している。これに関して昨年末にひとつの発見があった。

ギターを琴のように床において弾いてみると、pとmを一緒に弾いたときの、突然力が入らなくなる「腰砕け」症状が出ないことに気付いたのだ。その後、いろいろと観察をした結果、自分が弾くとき、ギターに乗せている右腕の付近の筋肉が、pとmを一緒に弾こうとすることによって盛り上がることが分かった。つまり、その筋肉の部分をギターに乗せている以上、どんなに軽く乗せていても、その筋肉が圧迫されるのだ。そこで問題の動きのときは、右腕を持ち上げてギターに触れないようにしてみた。そうするとpとmを一緒に弾いても、力が異常に入らないという症状はなくなった。

この後、またひとつの物理的要因が明らかになった。ずっと問題だった不具合が消えて、正に理想的なフォームで素早い動きを繰り返そうとすると、なぜか手首より先がうっ血してくるのだ。その際、右腕はもはやギターに触れていない。しかしどこかが圧迫されて、手の甲の血管が浮き上がってくる。どうも内部的に、何処かの組織が血の巡りを圧迫しているらしい。

血の巡りとなれば、またこれも専門分野だ。ヴァージニアのモンロー研究所が出しているヒューマンプラスシリーズに「Circulation」という、血液の循環を促すものがある。

このヒューマンプラスシリーズは、簡単に説明するとこんな感じだ。両耳から周波数の違う音を聞かせて頭の中にうなりを作り、それを元に脳波を誘導する。そして、暗示にかかりやすい脳波まで誘導できたらそこで、「君はplus-flow-smoothと唱えると血液の流れが良くなる」などの暗示をかけるのだ。今まで、思った通りに身体が動くようにタイミングを整えるためのCD、寝ている間に身体をヒーリングするためのCDなどは極めて有効活用して来たが、この「Circulation」のCDは特に活用していなかった。

改めてこのCDを聞き、右腕に集中しながら「plus-flow-smooth」と唱えていたところ、一週間ほどして(今から2週間ほど前)、某社でパソコンの仕事中に、右腕を大きなエネルギーが流れるような感覚がし、腕全体が震えて、その後しびれてしばらく使い物にならなくなった。そこから日にちが経つにつれ、理想のフォームで弾いているときに現れるうっ血の症状は、劇的に改善されて来たと言える。これはそのときに、どこか血の巡りが悪いところが治った証なのではないかと思っている。

元々、フォーム改善が元で指が変になりギターを止めた。そのフォーム改善をまた、ギターに再起してから2年後、2004年からやり始め、今に至っている。正直言って途中で何度か、自分が不可能に挑んでいるような気がしてギターを止めたくなったこともあるが、それがいまだに続いているのは、信じることが具体的な力を持つことなのだというのを、「信じて」いるのではなく、「知って」いるからだ。

音楽をやっていて指を壊してしまった人はたくさんいると思う。そんな人たちには自分のように、信じることが具体的な、物理的な力になることを「知って」欲しいものだ。

指の生理2008/02/17 09:59

iの指を3弦に置いてpmamのアルペジオ。
mの指を2弦に置いてpiaiのアルペジオ。
aの指を1弦に置いてpimiのアルペジオ。

これって指を置かないときの最高速度を10とすると、どれくらいの最高速度になります?

というのをmixiで質問してみた。
ちなみに私はそれぞれ
7
3
10
くらいのスピード。
そして皆さんの結果を見ると、これは割と一般的なパターンだということがわかった。一部にパターン1の方が2よりも得意な人、3と1があまり変わらない人がいるが、基本的にやりやすさはパターン3>1>2となるようだ。

一流のプロの人たちは、パターン2でもほとんど10くらい動くのだろうか。今度会ったら聞いてみよう。