歌と踊り第四番2008/11/02 00:31

とりあえず最後まで行ってから一週間ちょっと。やっと最終稿ができあがった。「歌と踊り」シリーズはかなりポピュラー的な作品集で、その第四番はギター二重奏となった。

「架空の街に響く歌声」
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「小人たちの回転と跳躍」
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What a Dickens! とBeatles2008/11/03 12:45

エビスにあるEnglish Bar、"What a Dickens!"で、毎月第一日曜日に演奏と詩の朗読のオープンマイクの日がある。詩の朗読は当然英語だ。
昨日は友人が全体の進行をまとめる役で、是非演奏してくれと言われていた。そしてビートルズを4曲用意していたのだが、フォーム調整との兼ね合いで、ここ一週間ほどそれが弾けなくなって来た。でもどうせオープンマイクだから、と甘い気持ちでいたら、これが実は、Donald Richieという人が本を出版した記念パーティを兼ねていたのだ。

金曜日にある友人に聞いてもらったところ、かなり悲惨な状態だったので、慌てて一ヶ月前のフォームに戻し、替え指をいくつか考えて、当日はドキドキ状態で過ごしていた。頭の中は、指の状態によってはこの曲をやめて、替わりにクラシックの聞きやすいやつを弾こうかなどと、忙しく回っている。

行ったらすぐに出番が来て、まず、スローな弾きやすい曲ということで「In My Life」を演奏。この際、もともと若干うるさかった後ろの人たちが結構会話をし始めた。ノリのいい大音量の音楽と比べると、会話にちょうどいいBGMだったのだろう。そこで一曲目終了後、友人がマイクをとって「俺の友達のグレートなギターを聞いてくれ」と言い、こちらもこちらで、じゃあ一発ガツンとかますかとばかりに「Please Please Me」を演奏。いい感じの拍手をもらって第一ステージを終了した。

演奏後、一人近寄って来て「とても良かった」と言ってくれた。それに対して「でも結構周りがうるさかったでしょう」と言うと、「そんな中でも僕みたいに聞いている人が絶対いるんだよ」と。嬉しい言葉だ。

そこからビールをずっと飲んでいたら、多少間違ってもノリのいい音楽を提供した方がいいだろうという気になってきて、二回目の出番では「Can't Buy Me Love」「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」を演奏。一週間ちょっと前の絶頂期に比べると結構弾きにくかったが、ここは指の不調を忘れてはじけてみた。

その後、"the Clockwork Flowers"というユニットの一人Johnが私を待ち構えていて、ビートルズのアレンジを非常にほめてくれた。このユニットはイギリスとインドをルーツに持ち、ときどき一風変わったアレンジをする。彼らの「Rain」は機械で生み出すドローンの音をうまく使い、かなり印象的だ。Youtubeにもアップされていたが、その演奏では残念ながらドローンがよく聞こえず、良さが半減している。彼らは今回、オープニングとエンディング、そして中間でも演奏し、パーティの音楽の中心となっていた。私は、彼らの音楽が結構大好きなので、そのJohnがわざわざ声を掛けに寄って来たのは嬉しかった。

その他にも、今回のパーティではDonaldが昔作成した無声映画を流したり、なぜかストリップの二人が出て来たり(ひもパンまでは脱がなかったが・・・)と、非常に面白かった。これで英語の聞き取りがもっと優れていれば、さらに楽しめるのだが。まじで聞き取り練習し直そうかな。

もし何の曲でも弾けるのなら、私はこれを選びます2008/11/21 22:32

ということで、絶対に弾きたい曲のリストを作ってみました。編曲ものは、その編曲の善し悪しでかなり変わるので、今回はオリジナル作品だけ。これらは間違いのない名曲だと思います。


魔笛の主題による変奏曲/F.ソル
グラン・ソロ/F.ソル
悲歌風幻想曲/F.ソル
ソナタ イ長調 ブリーム編/A.ディアベッリ
ロッシニアーナ第一番 ブリーム編/M.ジュリアーニ
序奏とカプリス/G.レゴンディ
アラビア風奇想曲/F.タレガ
アルハンブラの思い出/F.タレガ
即興曲/M.リョベート
ブルガレーサ/F.M=トローバ
情熱のマズルカ/A.バリオス
最後のトレモロ/A.バリオス
タランテラ/M.C=テデスコ
ソナタ ボッケリーニ讃歌/M.C=テデスコ
セゴビアの名によるトナディーリャ/M.C=テデスコ
ソナタ・ロマンティカ/M.ポンセ
フォリアの主題による変奏曲とフーガ/M.ポンセ
サラバンド/F.プーランク
マズルカ/A.タンスマン
12の練習曲/H.ヴィラ=ロボス
5つの前奏曲/H.ヴィラ=ロボス
祈祷と踊り/J.ロドリーゴ
3つのスペイン風小品/J.ロドリーゴ
カタロニア民謡の主題による変奏曲/J.デュアート
ノクターナル/B.ブリテン
5つのバガテル/W.ウォルトン
アッシャーワルツ/N.コシュキン
ソナタ/L.ブローウェル
タンゴ・アン・スカイ/R.ディアンス
フォーコ/R.ディアンス
カヴァティーナ/S.マイヤーズ
コユンババ/C.ドメニコーニ
エレジー/A.ローソン
羽衣伝説/藤井敬吾
フォリアス/武満徹
古祭/自作
ラヴェルの墓/自作

心霊科学協会誌の連載終了2008/11/24 00:42

心霊科学協会誌のための書き下ろし「ITC〜電子機器が開く他界への扉」の連載が次で終了する。二ヶ月に一回で全16回。ということは、二年半くらい連載していたわけだ。
今回、ちょっと字数が余ったということで、ちょっとした後書きを書いた。でもって、なんとなくここにもそれを書きたくなった。

*********
心霊現象は存在しないという人は無知です。
心霊現象はあるがそれは霊の仕業ではないと言いきる人は勉強不足です。
心霊現象の説明に霊の存在を仮定する人を否定できないと言う人は博学です。

以前、うつ病の知人が結局のところ、投薬以外の治療を受けていなかったことに憤りを感じました。もう少しましな、カウンセリングまで受けられる診療所も確かにあります。ただ、西洋的な伝統医療ではそこまでしかいきません。それではなかなか治らなくて当然です。病気は全般的にそうですが、精神障害は特に霊的側面をのがして考えることはできません。

現在の医療の根本欠陥は、霊の存在を認めないところにあると言えます。一部の良識ある医師たちがそこまで考えて治療をしていますが、まだまだその数は足りません。そうした社会構造を変えるためには、しっかりとした論拠に基づいた、霊的側面も含む、本当の「心」に関する知識の流布が必要です。

40年近い自分の研究を元に、それをわかりやすく文章にしていくことは時間さえあれば問題ありません。しかしその「時間」が問題なのです。最近は「生きる」ことに集中し過ぎていて、死後の世界に関連する時間を持つことが少なくなりました。とは言え、これは当然の帰結なのかもしれません。死後の世界を研究するということは、生きている世界も含む、もっと果てしない巨大な世界を研究することですから。

金曜、土曜、そして日曜の音楽2008/11/30 19:31

金曜日
クラスタに河野智美さん、佐藤絢子さんのライブを聞きに行く。河野さんはもうすぐ東京国際。感想は十分、本人に伝えたが、とにかく自分の殻を打ち破って、弾けて欲しいものだ。ところで弾(はじ)けると弾(ひ)けるの漢字は同じなんだな。ということはやはり、弾(はじ)けることができれば弾(ひ)けるんだ! バッハなんて、単なる子だくさんの親父の曲さ。毎週生活のために曲を書いて、時には間に合わなくて今までの曲を使い廻していた。だから固く考えなくていい、なんて書くと、バッハ命の人に怒られるだろうか・・・

ちなみに東京国際二次予選の13日は、成蹊大学ギターソサエティーのために書いた曲の初演日。

***
第42回定期演奏会
2008年12月13日(土)
於 西東京市保谷こもれびホール

開演、開場の時間などは後日追加していきます。
***

と彼らのHPに書いてあるけれど、そろそろ時間を確定して欲しいものだ。なんとか二次予選も初演も全部聞きたい。


土曜日
松尾俊介&高田元太郎ジョイントリサイタルを聞きに行った。松尾さんを聞くのは実は初めて。なんというか、すごい排気量(?)だ。音楽とシンクロしているのでだんだん気にならなくなったが・・・ ポンセに惚れ込んでいるということで、南のソナチネの原典版など、珍しいものを聞くことができた。今度は是非「フォリアの主題による変奏曲とフーガ」を聞きたいと本人に思わずリクエスト。彼にはできたらこんな「濃い」プログラムの演奏会をやってもらいたいな〜。

「主題・変奏と終曲」
「フォリアの主題による変奏曲とフーガ」
「前奏曲集より」
「ソナタ第三番」
「ソナタ・ロマンティカ」

面白いといえば、何と言っても素晴らしかったのは二重奏。プティの「トッカータ」以外は全然聞いたことのない作品ばかりだったが、どれも非常に楽しめた。「ナゴヤ・ギターズ」の予想外の楽しみは、当日聞きに来た人だけの特権だろう。カウフマンの「2台のギターのための組曲」も非常にいい曲だった。プティーの「トッカータ」と「タランテラ」はもっともっと弾かれて欲しい作品。このDUOで今度は「タランテラ」も聞いてみたい。

打ち上げではなぜか虫の話になり、そのためにギターに傷を作った某ギタリスト、そのために信頼を失った某ギタリストの話が非常に印象的だった・・・


日曜日
題名のない音楽会で友人の友人である作曲家、小出稚子さんの「ケセランパサラン」という曲が流れるというので、久しぶりにこの番組を見た。多少アイデアに走り過ぎている気がしないでもなかったが、そういうのがないと芥川作曲賞など受賞できないのだろう。ただ、はっきりと新しい音楽でありながら、決して聞きにくい類いの音楽ではない。ごく普通に、気軽に楽しめる音楽だった。今度はテレビではなくて、是非生のオーケストラで聞いてみたいものだ。
なお、今回の放送は『出光音楽賞受賞者ガラコンサート』ということで、大萩康司さんも出ていた。みなさん、頑張っているのですね。私も若い人たちに負けずに頑張りたい。