トラウマの曲2012/02/01 23:36

私にとってのそれは、バッハの無伴奏チェロ組曲第六番《プレリュード》。東京コンセルヴァトワール尚美の卒演でこの曲と何かを選んでいました。それが一ヶ月くらい前から指の感覚が変で、1週間前には全然この曲を弾けなくなっていました。本番までには治るかと思っていましたがそんなことはなく、卒演は散々な状況に。

10年前にギターをまた始め、一昨年からジストニアが劇的に改善しても、この曲にはずっと手を出してきませんでした。それをあえて3/23のプログラム(http://www.asahi-net.or.jp/~qr7s-tmym/Live/live.html)に入れたのは、これを舞台で弾いてこそ、本当の意味でジストニアを克服できたと言えると思ったからです。しかも多弦ギターの低音弦を多用する編曲で試みていました。そうしたのは、以前と違う編曲ならまた同じ症状には陥りにくいだろうと思ったのもあります。しかしこれがとんでもなく難しかった…

メルツの曲なんかで9弦とか10弦を弾く必要が出てくる場合、かなりゆっくり目のパッセージでなければ高音弦と同時に弾くことはないんですね。それをよくわからず、私は9弦と高音弦が、ごく普通にしょっちゅう同時に弾かれる編曲をしてしまいました。これを約一週間前に人前で弾いたところ、どうもこの編曲では無理があることが判明(気づくの遅すぎ!)。なにせ多弦ギターを始めてまだ二ヶ月ですから。

早速、ほとんど7弦までしか使わない編曲に直してなんとか目鼻立ちが付いて来ましたが、このままでは新たなトラウマの曲になってしまう〜

フルート作品2012/02/12 09:42

フルート作品5点がダウンロード販売され始めました(http://ompu.biz/)。一点はフルートソロで、他はギター伴奏です。フルート作品はこれ以外にもう二点あり、過去に現代ギター社から出した《七つの夢》と、ピアノ伴奏の、「さくら」を主題とした変奏曲である《花王》があります。これらもそのうちに出したいと思っています。ちなみに《七つの夢》は、少しだけギターの弾きにくい部分を直し、運指を増やした版になる予定です。

なお、今回出版された作品はこのページで、まだ少しの間すべて聞くことができます。
http://www.asahi-net.or.jp/~qr7s-tmym/secret/4873h846s.htm