ブログを分けました2014/05/01 23:14

長らくギターと心でやってきましたが、これから心に関してかなり本格的に文章を書いていくため、これを機会にブログを分けました。こちらはギターと作曲のブログ。

そして新たに「世界は思い込みでできている」という下記ブログを立ち上げました。
http://ameblo.jp/siyohtomiyama

とりあえず宗教関連の話から始めていますが、先々はもっともっと大きな、この新しいブログのタイトルに見合う、人が生きる上での最重要事項に迫って行くつもりです。そちら方面に興味のある方はたまに覗いてもらえると嬉しいです。

第45回 クラシカルギター・コンクール2014/05/05 12:13

かなり久しぶりのゆったりした朝です。
ゆっくりコーヒーでも飲みながら、クラシカルギターコンクールのことなど書いてみましょう。

予選を聞いてまず、この二人は絶対に本選に通ると思いました。
飯野なみ
斎藤優貴

その他はかなり混戦状態でしたが、通ってもおかしくないと思った人たちを、私の独自採点順で並べてみます。
伊藤亘希
閑喜弦介
田中春彦
藤原盛企
片根柚子
長佑樹
西田武史
吉住和倫
橋本淳史
森井英朗
大坪純平
山本大河
遠藤峻


この中で伊藤亘希が落ちたのはちょっと不思議でした。いつになくかなり攻めた演奏で好感をもったのですが、細部の詰めが甘かったのが敗因なのでしょうか。閑喜弦介は、自分なら通したかったけれど、独特すぎる表現だったので、落とされても仕方ないでしょう。結局残りの人たちから下記の5人が本選に残りました。
藤原盛企
片根柚子
西田武史
大坪純平
山本大河

この5人の演奏をメモを見て思い出してみると、少しでも鳴り切らない音を出していたのは片根くらいなもので、後は皆メカニズム的にはとても安定していました。比べて落ちた人たちは、音楽表現に光るものが合っても、ちょっとした不備があった感じです。ここら辺はさすがにコンクールの厳しさというところでしょうか。



本選の演奏は西田武史から。ちょっとミスが多く、まだ手に入れてない曲なのかと思ったほどです。後で聞くとかなり身体の調子が悪かったようです。

藤原盛企の演奏はすごく面白かった。エンターテイナー賞というのがあったらあげたいくらいです。でも、自由曲の曲による出来不出来が大きかったのが残念です。

山本大河は、さらっとし過ぎていて、ずっと聞いていると飽きが来るように感じました。特に、藤原のビックリ箱のような演奏の後だと、工夫が足りないように感じられて仕方なかった。

片根柚子は非常に理知的でまじめな演奏。課題曲のハンガリー幻想曲には向いていない気がしました。また、祈りと踊りの、最初から最後まで緊張しっぱなしの演奏も、もう少し自由で良いのにと思いました。

飯野なみは、とても自然で整った演奏です。課題曲はその泥臭さを取り去って、一般西洋音楽的に演奏していましたが、それはそれで心地よかった。自由曲に選んだテデスコのソナタは、構成感や迫力に若干の不満を感じたものの、音楽の緊張と弛緩をとてもうまく使い分け、ドラマのある演奏をしていました。

大坪純平の演奏は、本選出場者の中で一番音楽的だったと思います。彼は音楽の構成を理解し、それをわかりやすく表現する能力に非常に長けています。ただ、音色が他の人に比べると圧倒的に良くないのが気になるところです。

齋藤優貴も、かなり音楽的です。ただ、テンポ感が非常に気になりました。課題曲の後半部分と、ウォルトンのバガテル、5曲目のテンポは、全く若者らしくないものです。むしろ老練な演奏家が、意識的にゆっくり目のテンポを選ぶことによって細部を表現しようとするような、それくらい遅いテンポでした。もちろんそういったテンポを選ぶこと自体は良いことでも悪いことでもないのですが、今回はわざわざそのテンポを選んだ意味が感じられませんでした。

更に詳しい感想は現代ギターに書きますので、ここではこれくらいで。

聞き終わって自分なりに出してみた順位はこれ。
大坪純平
飯野なみ
斎藤優貴
片根柚子
藤原盛企
山本大河
西田武史

ただ、上位三人はどう入れ替わってもおかしくない僅差と感じたし、音楽性と音色のどちらをどれだけ優先させるかで、順位は変わると思っていました。

そして実際の結果は
一位 飯野なみ
二位 斎藤優貴
三位 大坪純平
四位 片根柚子
五位 山本大河
六位 藤原盛企
七位 西田武史

まあ、納得の結果です。


ちなみに、私なら一位を上げたかった大坪純平がメインの伴奏者となる、私のフルートxギター作品のコンサートが、5/24に迫ってきています。
http://www.confetti-web.com/detail.aspx?tid=120595

当日はかなり寂しい数の集客になりそうなので、皆さんよかったら足を運んでいただけると嬉しいです。前半の最後となる«歌と踊り 第一番»の踊り部分を一部、初演のリコーダーとギターバージョンでお聞きください。今回、真鍋・大坪ペアがこの曲をどこまで攻めこむのか、私自身も非常に楽しみです!
http://www.spiritmusic.net/secret/EarthDance.mp3

七つの夢2014/05/14 23:05

今度24日の最後に演奏する«七つの夢»は、当初バイオリンとギターのために作りました。芸大を出た友人バイオリニストが、ある絵画の個展のオープニングに演奏を頼まれたとのことで、じゃあ、何か新しい曲を作って演奏しようと言ってできたのがこの曲です。当時、今よりもできることがある意味、少なかったし、音に全然気を使っていませんでしたが、これくらいの曲をほぼ初見で弾くという能力には長けていました。そんな感じで、できて間もないのに弾いたのを覚えています。

今はかなりフォームに注意して、それで何度か練習して固めないと何も弾けない感じがありますが、その時よりはるかに、アンサンブルをする楽しみが分かってきました。昨日、真鍋さん、平田さんと三人で初めて合わせましたが、作曲者としてなるべくしっかり聞きながら、その上で伴奏をしていると、注意しないと聞き逃しそうなセカンドフルートの音に自分の音が絡み合っているのがよく聞こえてきて、ちょっとしたエクスタシーでした(笑)。

音楽を奏でるというのは、また聞くのとは全然違う良さがありますね。


さて«七つの夢»はフルート、ギターがそれぞれ一本ずつですが、これは真鍋・大坪という若いペアと、平田・冨山というどう見ても若くないペアが交互に、それぞれの特色を出して演奏する予定です。

一曲目の「風に吹かれて」は、他の曲を作っている時に、執拗に頭に浮かんで邪魔をしてくるメロディーを基に「じゃあ、書いてやるよ」というように書いた曲です。冒頭を少しだけ。
http://www.spiritmusic.net/secret/wind.mp3

上記の曲ができてから、似たような聞きやすい曲ばかりの小曲集を作ろうと思いつきました。二曲目の「情熱」は、熱いけれどどこか素朴な響きのする3拍子の曲です。
http://www.spiritmusic.net/secret/Passion.mp3

3曲目の「シャボン玉のラグ」(24日は4曲目に演奏)は、元々パントマイムのBGMでした。知人にシャボン玉を用いたパントマイムをやる人が居て、そのBGMとして作ったのですが、演目終了後に「あの曲のタイトルは何?」と聞かれることが多いと聞き、独立させてこの小曲集に入れました。
http://www.spiritmusic.net/secret/Shabon.mp3

4曲目(当日は3曲目)の「甘美な想い出」は、ある女性に関する甘美な想い出を綴ったものです。遠いむか~しの話です。。。http://www.spiritmusic.net/secret/Sweet.mp3

5曲目の「下町の紳士」はジャズっぽい小品です。実は私、ジャズを学んだことはありません。和声法として習ってきた中で、巷で聞くジャズの雰囲気に合う和音を使いまくったら、何かジャズっぽくなったように感じていますが、専門家からするとどうなのだろうと思います。
http://www.spiritmusic.net/secret/Shitamachi.mp3

6曲目「時を超えて」はバロック調で始まり、途中はスイングジャズになって、それがまたバロック調に戻っていく曲です。400年近く離れた「時」を、結びつけてみました。
http://www.spiritmusic.net/secret/Beyond.mp3

7曲目は、他の6曲を作り上げた後、とにかく全部で7曲にしたいということで作りました。出来上がってからタイトルを考える際、とても脳天気に聞こえたので「悩みのない奴」と付けました。
http://www.spiritmusic.net/secret/Nayami.mp3

この最後の曲は当日、2本のフルート+2台ギターバージョンでお送りします。


最後になりますが、今回のコンサートはどれだけの人に来ていただけるのか全然わかりません。もしかしたら20人くらいしか来てもらえなかったり、とか、ついつい寂しい状況を思い描いたりしています。どうか皆様、お時間の都合が付きましたら是非来ていただけると嬉しいです。

2014年5月24日(土)17:00開演
ルーテル市ヶ谷センター
前売:3,000円/当日:3,500円
カンフェティ席:2,500円
出演:真鍋知子、平田公弘(fl)、大坪純平、井上仁一郎、冨山詩曜(g)

いよいよ明日2014/05/23 11:01

明日、井上仁一郎くんによって初演される20分弱のギターソロは、福島と震災をテーマにしていますが、福島第一原発所長の吉田昌郎氏が語った、事故当時の詳細な事柄に基づくスクープ報道が「吉田調書」の名で今ホットな話題になっていますね。
http://www.asahi.com/special/yoshida_report/

明日の集客はかなり寂しくなりそうです。もしかしたら30人くらいしか? この書き込みを見て来ていただいた方は、そう言っていただければ前売りの料金にさせていただきますので、皆さんもこの曲を聞いて、改めていろいろと考えてみませんか?

2014年5月24日(土)17:00開演(予定)
場所:ルーテル市ヶ谷センター
冨山詩曜個展2014-05-24
〜フルート作品集〜
前売:3,000円/当日:3,500円
カンフェティ席:2,500円
出演:真鍋知子、平田公弘(fl)、大坪純平、井上仁一郎、冨山詩曜(g)

第3回個展終了2014/05/25 20:41

昨日第3回個展が終了しました。
ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございます。

今回は今まで3回の中でも、全体的に見て一番良い質の音楽会をお届けできたと思います。演奏をしていただいた真鍋知子さん、平田公弘さん、大坪純平さん、井上仁一郎さんにこの場を借りてお礼を申し上げます。

ちなみに今回演奏されたフルート×ギターの曲がすべて含まれたCDが、もうじき発売予定です。演奏者は、今回出ていただいた平田さんと、いつも一緒に演奏している石村洋です。
http://ompu.biz/products/detail.php?product_id=40

次回は10/24、杉並公会堂で、藤元高輝、小暮浩史をメイン奏者に、ギターソロ作品集を行う予定です。