今年の抱負2015/01/01 18:29

あけましておめでとうございます。

皆様、新年に際してきっといろいろな抱負を立てていることでしょう。私の今年の抱負は

>>>息をするように音楽をやりたい<<<

です。

このブログ、最初は「ギターと超常現象のブログ」でした。それが、超常現象は結局(生きている人と死んでいる人の)心の現象ということから「ギターと心のブログ」となり、昨年この「心」の部分を別に分けました。そしてこちらは「ギターと作曲のブログ」になったのですが、今日改めて「音楽、音楽、音楽」とタイトルを変えました。今年はこのタイトル通り、もっともっと音楽を肌で感じたいと思っています。

そしてブログの更新頻度も上げて行きますので、これからも見守っていただけたら幸いです。

リパッティ 最後のリサイタル(ブザンゾン音楽祭)2015/01/03 00:37

数年前、ある女性がショパンを好きだが、とりわけこの一枚がすごくお気に入りだと言っていました。その後、実家に帰ったときにピアノ教師の姉がBGMにリパッティのCDをかけて、そのときこのリサイタルの話をしました。すると姉は、CDは持っていないけれど、母がこのリサイタルのレコードを持っていて、昔よくかけていたと教えてくれました。

思うに、私は何も分からない頃から、それなりの名演奏を聴かせられて育ったようです。それが今の辛口批評の原点となっているのかも。でも最近は、「どんな演奏にもドラマがあって面白い」とか思ってきましたけど。
このリサイタルのCDを、姉が最近プレゼントしてくれました。今日それを聴きましたが、確かに名演と言えば名演です。特に最近の私にとっては最高の名演かも。ショパンの遺作のワルツでは、ちょっと涙がこぼれてしまいました。

全体に速めのテンポの、一見弾き飛ばしているようで、それでも丁寧な演奏。いろいろな事情を知ると、まるで逝き急いでいるような演奏にも聞こえます。それはともかく、音だけでなく、それに付随する何かを訴えてくる演奏であることは間違いありません。

例年と違って、こんなCDをゆったりと聴く時間を持てる今年の正月は、至福の時です!

私の音楽のルーツ2015/01/04 21:31

最近、自分の音楽のルーツをたどりたくなって来ました。
なんとなく連載気分で、何度か書いてみようと思います。

幼い頃の原体験と言えば、間違いなく母のかけていたピアノ曲です。先日のリパッティのアルバムのような、ショパン、シューベルト、ベートーベンなどのピアノ曲を聴いて私は育ったようです。ブルグミュラーの《25の練習曲》なんかも好きでした。特に《アヴェ・マリア》なんか、子供心にすごく好きでしたね。

Friedrich Burgmuller, Ave Maria
http://youtu.be/O_vWnnq-9-E

小学校低学年まではこんな音楽環境で育って来ました。そこから高学年になると、当時流行っていた歌謡曲、野口五郎とか郷ひろみ、西城秀樹、天地真理なんかを自然に聞いていましたね。でもその後、中学校の先輩が聞いていたGrass Rootsというバンドが、今だに耳に残っていて、結構影響を受けていると思います。

そのGrass Rootsのベスト盤をYou Tubeにあげている人がいました。
http://youtu.be/1K0G4z3ehi0

最初の曲は、割と最近でも、日本のコマーシャルで使われていたのを覚えています。
00:00 01. Let's Live For Today

今になって初めて、これは「Let's Live For Today」と歌っていたのだと知りました。当時は「シャーラーラララ、レヴォジュデー」とか、聞き覚えで歌ってました(笑)。

こんな3曲も好きでした。
05:35 03. Where Were You When I Needed You
08:36 04. Things I Should Have Said
19:37 08. Lovin' Things

また、次の2曲は特に好きでしたね。
22:22 09. Wait A Million Years
33:17 13. Temptation Eyes

こんな風にGrass Rootsに多大な影響を受けていた小学校高学年時代、実はこんな曲も好きでした。
The Raspberries, Go All The Way
http://youtu.be/j4-Jz9Mb0Zg

25 or 6 to 4- Chicago
http://youtu.be/WLiuMkGCOC4

こういった曲も、同じ先輩たちが聞いていたのです。
この後、中学校に入ってしばらく経つと、フォーク、そしてロックに影響されて来ます。それはまた今度。

私の音楽のルーツ(その2)2015/01/06 23:13

先日リンクしたGrass RootsがなぜかiPhoneで再生できなくて、調べてみたらこれはFlashの動画だったんですね。iOSでもFlashが再生できるようになって欲しいものです。

さて、中学3年になるまでは、すべて周りからたまたま聞こえてくる音楽だけを聴いていました。そんな中で特に好きだったのは、まずカーペンターズの《Sing》。初めてこの曲を聞いた時は衝撃でした!

和物ではチューリップ。《心の旅》《魔法の黄色い靴》《青春の影》とか特に好きでした。初めて買ったシングルレコードはチューリップだったと思います。

その他に、かぐや姫、さだまさしなどのフォークソングが流れ、ビートルズ、イーグルス、ベンチャーズなどの洋物も流れ、その中でピンク・レディーの《ペッパー警部》、フィンガー5の《恋のダイヤル6700》なんかに密かに衝撃を受けていた時代でした。
と、こんなことを書いていたら思い出した曲があります。実は、本当に密かに、密かに衝撃を受けているのはこの曲かも(笑)。
あのねのね《空飛ぶ円盤の唄》

この後ですね。意識的にレコードを買ったりして音楽を聴きだすのは。

私の音楽のルーツ(その3)2015/01/09 22:25

初めて買ったLPレコードはビートルズの「Let It Be」か、ジョン・レノンの「Imagine」です。思えば、中学校高学年くらいからビートルズを聴きだしたのですね。ビートルズは今だに好きですが、この頃ポール・マッカートニーがソロになってから出した《Another Day》を好きでよく聴いていたのを思い出しました。ジョン・レノンのソロの《Love》もかなり好きで、イントロを耳コピしてピアノで弾いていたりしたものです。

その後、ビートルズのアルバム売り上げを超えたという、キング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」に衝撃を受けました。今Wikipediaを引いてみたら、「プログレッシブ・ロックというジャンルを確立した記念碑的な作品で、その後のロック史にも多大な影響を与えた」と書かれています。このアルバムの《エピタフ》とか《クリムゾン・キングの宮殿》は、今の若い人たちにも是非聴いて欲しいものです。

この後プログレ(プログレッシブ・ロック)つながりからELP(エマーソン・レイク・アンド・パーマー)を知って、そこで初めてムソルグスキーの《展覧会の絵》を聴きました。この曲を私が人生で初めて聴いたのは、実はロックバージョンなのです(笑)。ちなみにその後、ホロヴィッツ版を聴いて、それから初めて普通のピアノ原曲を聞いた時、もう誰の演奏か忘れましたが、なんてつまらない演奏をするのだろうと思ってました。山下和仁さんのギターソロで聴いた時も、それなりにすごいとは思いましたが、最後の2曲のテンポ設定がELPやホロヴィッツと比べて遅すぎて、興ざめでしたね。
そういえばこの曲、大学1年か2年のときにギターにしようと思って最初の《プロムナード》だけ編曲し、その先は編曲しても誰も弾けないとほおってあったのが、山下さんが編曲して弾いたと聴いてびっくりした覚えがあります。

こんな風にプログレを聴く一方で、井上陽水にも結構はまっていました。ユーミン(荒井由美でも松任谷由実でもなくユーミン!)も好きでした。《ひこうき雲》なんて最高に好きでしたね。

こういった曲と平行して、クラシックギターを知り、ヴィラ=ロボスにロックを感じ、ダウランドにポップを感じ、だんだんとクラシックギターの世界にはまって行きます。そしてこの後作曲を習い始めると一般クラシックにはまって行くのですが、それはまた今度書きましょう。

さて、この流れで是非とも一曲だけ紹介したいとなると、それはこの曲でしょうか。
Love

この曲はとにかく、今聴いても当時と同じように美しく感じます!