明日はクラシカルギターコンクール2008/05/02 07:44

知っている人が10人以上出るので、朝からがっちり聴きに行きます。二次予選の課題曲、アラールの練習曲もばっちり練習してあり、どこがどう難しいか分かっています。今年はマニアックに楽しめそう。

出場する皆さん、頑張ってください。
棄権などせずにちゃんと来て、弾いてくださいね。

クラシカルギターコンクール20082008/05/04 12:29

二次予選はソルの演奏で非常に多くの人が、単純な緊張と緩和、例えば係留音とその解決などをちゃんと弾けていないのには改めてびっくりした。そんな、音楽の超基本ができていない人がたくさんいるなんて、日本のギター教育はいったいどうなっているのだろう。
またアラールはやはり難曲だけあって、ポジション移動で左手のタイミングが狂ってしまうミスが非常に多かった。

今回は基本的なメカニックに対して70点満点を与え、そこにちゃんと音楽表現があれば30点を上限に点を加算して行き、ミスがあれば点を減らして行く方式で考えてみた。すると本選に行けそうな人たちはこうなった。

出口典照 59
藤原盛企* 58.5
佐々木巌* 57
木村祐* 56
中峰絵理果 55.5
吉田潤 55
遠藤峻 55
多治川純一* 54.5
井上仁一郎* 54
岡本拓也* 52
長縄広紀 52
(*は本選通過者。敬称略)

井上仁一郎、岡本拓也は、基本メカニックに優れ、音楽表現が非常に良かったものの、ミスが多かったためにこの点になった。また多治川純一も音楽表現がよかったのにミスが多かった口だ。逆に出口典照は非常にミスが少なかったものの、表情があまり感じられない演奏だった。

実際に本選に残った顔ぶれを見ると、このコンクールの審査基準が「ノーミス」から「音楽重視」にシフトして来たことを感じさせる。これはおそらく、参加者全般の基本メカニックが高まって来たからではないだろうか。非常に良い変化だし、かなり納得の6人を選んでくれたと思う。来年からは基本メカニックに60点満点、音楽表現に40点を割り振ってみようか。


本選はまず岡本拓也から。彼のメカニック完成度は高いと思う。ただ、なぜかピアノばかりを多用する表現で(フォルテを出せないわけではない)、ところどころ不自然に聞こえる部分もあった。

次は木村祐。速いパッセージの最後がいつも団子になる、もしくは弾き飛ばしているのがマイナス。また拍を飛ばしたり、休符がすごく短くなったりと、根本的な問題点もさらけ出していた。基本メカニックが非常に高いだけに残念だ。

佐々木巌は確実なメカニックで、「攻め」の演奏をしていた。聞くものを圧倒する元気のよい演奏だが、表現がまだ単調過ぎる。またフレーズ感がいまひとつで、特にバッハのフーガでは、主題の提示が不十分で構成感に欠ける気がした。

以上前半は10代しゃきしゃきの若者たち。後半はもっと音楽表現に長けた人たちが出て来た。

井上仁一郎の出来は非常に良かった。名古屋コンクールのときから音楽性、メカニック双方がまた進化し、東京国際でもなければ聞けないような内容の演奏が聞こえて来た。ただ、相変わらずわけのわからない凡ミスが数回あったのが残念。

多治川純一は、それまでの4人に比べると不確かな、鳴りきらない音が多すぎた。音楽表現はとてもよかったものの、メカニックという点からみると、やはり見劣りしてしまったと言える。

藤原盛企も、非常に面白い音楽をするのだが、スラーが鳴り切らないところが多く、メカニック的な欠点を露呈していた。また、彼のアクの強いとまで言える表現は、人によっては嫌われるかもしれない。私は好きだが・・・。

本選は課題曲を100点満点、自由曲を50点満点で採点してみた。そして結果は

井上仁一郎(60/39=99)1位 
岡本拓也(45/25=70)5位 
佐々木巌(49/19=68)2位
藤原盛企(40/20=60)3位
多治川純一(36/17=53)4位 
木村祐(35/15=50)6位

見ての通り、井上仁一郎は誰が考えても当然一位。凡ミスがなければさらに差が開いたことだろう。私が二位に考えていた岡本拓也だけ完全に予想が外れたのは、審査員が繊細な表現よりも、大胆に前にでる表現の方が好きなことを表しているのだろう。そうした好みがわかっていれば、パーフェクト予想ができたのだが・・・。

ちなみに、井上仁一郎の演奏を聞いてみたいと思った人は、是非6/7(土)のライブに予約を。詳細は下記URLへ!
http://www.asahi-net.or.jp/~qr7s-tmym/Live/live.html

音とテンポ2008/05/18 23:06

まだうまく弾けない曲を、それでも人前で弾かなければならない場合:

テンポを落とす
音を省く・変える

このどちらかの方法がとられる。作曲する方としては、基本的に後者の方が望ましい。理由は、テンポを落とすというのは音をたくさん変えるのに等しいからだ。もちろん、元々結構なテンポの幅を許す曲もあるし、落としたテンポでもって、想定していたテンポで奏でる音楽に匹敵する新たな音楽が生まれれば、それはそれでいい。ただ、安易にゆっくり弾くよりはむしろ、音を削る、もしくは変えて欲しいのだ。

基本的には一音たりとも削りたくないし、変えたくない。しかしテンポを変えるくらいなら、その前にこの音を変えていいという類いの、テンポより重要性の低い音は絶対存在する。

テンポというのは音と同じくらい重要なのだ。

かっぱ君のCD2008/05/21 16:49

フィンガーピッキングコンテストで知り合った、たなべかっぱ君がCDデビューしたというので、今日はTowerRecordに寄って来た。別にAmazonで買ってもよかったのだけれど、やはり売っているところを見たかったのです。ただ、いったいどのジャンルに置かれているのかがわからない。ときにはポップス、ときにはジャズ、ブルースという感じのギターソロなので、ジャンルで言えば何になるのやら。

Informationの人に「一週間前くらいに出たCDで、アーティストはたなべかっぱ」と言ったら、「ジャズのコーナーに出ています」とのこと。行ってみたら、ちゃんとニューリリースとしてたくさん置いてあった。なんとなく嬉しいし、ますます刺激を受けましたね。
ちなみにiTuneで聞いてみたら、ジャンルは「New Age」と表示されていた。

かっぱちゃん、これからも頑張るのだ!

載らなかった2008/05/25 17:46

4/3に現代ギターにコンサート掲載依頼を送っていたけれど、載らなかった。まあ、無料サービスなんで文句は言えないですけどね。最初は文字化けしているからもう一度送ってくれと返信が来て、文字化けの原因となり得る旧字体を除いてもう一度、こんな感じで送ったのですが。

***
ご担当者様

やまざきの漢字のせいかもしれないので、サキを普通の字に置き換えて送ってみます。本来は右側の上が「立」になる旧字体です。
下記の掲載をよろしくお願いいたします。

日時:6月7日土曜日
双子AB友の会
〔演〕Siyoh/井上仁一郎/山崎拓郎
赤坂:カーサ クラシカ19時¥2,100(+飲食代)限定30席 要予約
問合せ 03-3xxx-xxxx/siyoh@xxxxxx.xxx(冨山)
***

これも文字化けして、あきらめられたのかな。
受信したメールのエンコーディングを簡単に変えられないメーラーなんか大嫌い・・・。