音楽、音楽、音楽！

最近「ロミオとジュリエット」に続いて、立て続けに演劇DVDを見た。

「身毒丸」蜷川幸雄の2002年のもの
「天保十二年のシェイクスピア」
「カメレオンズ・リップ」

「身毒丸」は最高だった。この異様な舞台感はすごい。藤原竜也の演技に涙が流れたところもあった。生で見たかったな。この3本の中で、割とすぐもう一度見たいと思うのはこれ。それともせっかくだから、2008年版のDVDを買ってみようか。

「天保十二年のシェイクスピア」は面白くはあるのだけれど、あまり感動はしなかった。一番悪いのは歌。「身毒丸」にも歌が多かったが、こちらの歌は非常に良くて、舞台をさらに膨らませていた。しかし「天保十二年のシェイクスピア」の挿入歌は、そのほとんどが、無駄に舞台を長くしているように感じ。途中からは歌が入る度に気持ちが盛り下がってしまった。

「カメレオンズ・リップ」はケラリーノ・サンドロヴィッチの作・演出、堤真一、深津絵里、生瀬勝久などが出ている。どちらかというと喜劇だが、単純にそうという感じでもない。結構シュールな部分もあるし、面白かった。ただ、ちょっと長かったかな。178分という長さを忘れさせてくれるほど、脚本・テンポが良いわけではなかったと思う。
ちなみに、ここまでの舞台装置と効果を実現できるシアターコクーンに、一度行ってみたいと思った。考えてみれば、結構近所なのだ。

もっともっと、よい演劇を生で見たい。音楽と演劇は、最近とても近いと思っている。役者があっという間にある感情にはまり込むやり方を、自分もギターを弾くときに利用したい。