アマチュアギターコンクール2005/08/29 07:20

昨日アマチュアギターコンクールを聴きに行った。まずは開演前に舞台を貸してもらい弾いたが、非常に響きの良いホールだった。ステージでの響きも良いし、観客席で聴いていても気持ちよい。終わってからギタリスト小川和隆さんと飲み、その話をしたところ、使用料も結構安いらしく、彼もこのホールを気に入っていた。ただ、ここで演奏会をやったとしても、三鷹という土地までどうやって観客を呼び込むかが難問だとも言っていた。

予選は途中から聴いたが、最初から来ている人の話によると始めに私の失格について述べ、それから「3位以内入賞者は出場不可」という規約に、例えば「10年以内で」などと条件を付けようかということを言っていたようだ。

予選終了後昨年の一位の人が弾いたが、非常にうまかった。見たところそれなりにお歳のようだが、全く年齢を感じさせない若い演奏だ。ただ若さがありあまり過ぎたのか「フォーコ」では暴走してしまったが。それでも「ジャズ組曲」の一曲目は、前に聴いたプロのCDよりもよかった。

本選に10人が進んだが、そのうち6人は予選演奏を聴いていた。それを思い起こすと、ミスはほとんど関係なしで「表現していたか。ギターを鳴らしていたか。」という基準がずっと優先されているようだった。この審査基準は結構好きだ。他の一部コンクールでは、すごいテクニックがありミスもないが、表現が幼すぎる、あるいはほとんど弾いているだけ、という人が一位になったりする。そのようなコンクールの本選を聴くよりは、今回の本選の方がずっと楽しかった。

一位になった柳澤さんは難曲「ロンデーニャ」に挑み結構破綻してしまっていた。それでも一位になったのは、その前に弾いた「ラ・ムエルテ」がとても素晴らしかったのと、このコンクールの審査基準ゆえだろう。

「森に夢見る」を弾いた村上さんは素晴らしい演奏で、実は私と一緒に聴きに行った人も小川さんももちろん私も、この人が一位ではないかと思っていた。その人が最初に次席として呼ばれたのは結構意外だった。考えられるのは「ギターを鳴らしていたか。」という点で劣っていたこと、調弦が甘かったことが敗因なのだろうか。

ちなみに自分がもし出られていたら、十分一位を狙えたのでは実感した。来年は規約改正で20年以上前のコンクール3位が関係なくなりそうだが、今の調子だと残念ながら、来年のアマチュアギターコンクールまでにはどこかで3位以内に入賞してしまいそうだ。