英語版のだめカンタービレ2006/04/21 23:45

この漫画が大好きで、最近話していない英語の復習をしたいのもあって、「のだめカンタービレ」の英語版を買った。日本文化に敬意を払った、非常に好感の持てる訳し方だが、読んでいると誤訳が結構出てくる。

基本的に日本語は省略が多い。それを英語にするときはいろいろと補わなければならないが、日本人なら何が省略されているのか結構すぐにわかるところが、間違って補われていたりする。こういうのを見ると、やはり言葉というのは文化と深く結びついているのだなと思う。でも誤訳によって全体的な流れは損なわれず、楽しく読めるのは確かだ。

ただ許せないのは「ハリセン」というあだ名の先生を「puffer fish」としていることだ。知らない単語だったので辞書を引いたら、ふぐ類のことをこういうようだ。つまりハリセンボンと間違えているのだろう。ハリセンは扇子の一種であって、決してふぐの一種ではない。「合コン」が「Aikon」となっていたのは4巻でちゃんと「Gokon」に直っていた。同じように、この先「ハリセン」の出番が増える前に、そのまま「Harisen」と訳すようにして欲しいものだ。

それにしても、元の日本語版はもう3回くらい読んでいるが、英語で改めて読むとやはり笑ってしまう。しかも読み慣れない言葉なのでついつい深く入り込んでしまい、日本語だと「にやっ」とするくらいの部分でも英語だと笑い声が出てしまう。これは決して電車で読めない本だ。

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