スペインギターコンクールに向けて12005/09/22 23:16

ギターに復帰してから今回で4年目。このコンクールは復帰したての頃から受けてきた。そして今年は、初めて自分の思うことを音にできそうだ。ギターを辞める前からいつでも、自分には理想の音と出せる音のギャップがあった。正直言って他の楽器から比べるとギターは遅れていると思う。ギター以外の楽器からクラシックに入った自分としては、ギター演奏のふがいなさがずっと目に付いてきた。ギターを辞める前に聴いていたコンクールは、全日本レベルでも、ギターが弾ける、というだけで受賞に至っていたのだ。

もちろん当時にしてみれば、ギターを満足に弾けるという段階で、すでに日本有数の人となっていたので、コンクールで受賞するのも当然だった。しかし最近は、「ギターを弾ける」人がたくさん出てきたので、やっと音楽で勝負することができる。

そして今、自分はやっと、今回必要な曲に限って言えば「ギターを弾ける」段階になろうとしている。とはいえ、練習で弾ける曲を本番に活かすのは難しい。

9/18,19と人前でコンクールの曲を弾いた。特に19日に聴いてもらったのは音楽にうるさい人たちで、結構固くなってしまい、二次予選の曲はどうしてもうまくいかなかった。

その、いわば「口うるさい」人たちも、多少の難点があるものの本選課題曲と自由曲はそれなりによい、と言ってくれた。しかし、二次予選課題曲については、言われなくても分かっているのだが、要するにだめなのだ。その事実を踏まえ、改めて運指を検討してみた。

自分の指はmがかなりiより長めなのがウイークポイントらしい。その対策としては

上向スケールで弦を移動するときは可能な限りmで移動する
そのために左手が難しくなっても構わない

上記の2ポイントを守った結果、普通の人では考えられない運指で今は弾いている。しかし、これが一番ぴったり来ているのだ。

この運指にしたおかげで本選に残れる可能性は高まったと言える。それでも結局の所は、最低限、自分の納得のいく演奏をしなければ本選に行けないのだと思っている。10/9まで後二週間ちょっと。さて、どうなるか?