どぅぁめだったぁぁぁ2005/10/09 21:14

本選に進めなかった。何がだめだったかというと、心に負けた。

今日は初めて、本番でもいつも通りに指に力が入る、それを期待してステージに出た。これまでのコンクールはいつも、指の不安に押しつぶされそうになりながらステージに上がっていた。それに比べればたいした進歩ではある。そして。。。

出だしは快調だった。「おっ、いけるいける」と思いながら、途中でちょっと不鮮明な音が出た。今考えてみれば全く何でもない、ミスとさえ言えないミスだったが、それが始まりだったのだ。

「ああ、くそ〜」=雑念の誕生

音がビビッた

「こんなんじゃ予選通過が難しくなる」=雑念の発展

空振り

「ああ、もうだめだだめだ」=雑念の急成長

指がもつれる=雑念の成就・・・

自分の演奏が終わってからその後残り2/3の人の演奏を聴いたが、その演奏から考えると、空振りまでのミスは何でもなかった。本選に残った人もたくさんミスをしていた(2人だけ完璧な人がいたが)。だからちょっとしたミスで悩まず、堂々と演奏をしていれば良かったのだ。それが雑念に支配されて、最後に指がもつれたのは完全にまずかった。こういうミスは要するに、指がちゃんと鍛えられていないということを暴露してしまうのだ。ミスしても本選に残った人たちは、しっかりした指を持っているのにたまたま間違ったという風に聞こえた。それに比べて私が最後の方でしてしまったミスは、何とかがんばっていたけれど化けの皮がはがれた、的なミスだったのだ。

結局のところ、やっと弾けるようになったレベルで(本選の曲は全然問題なかったのだが)二次予選に臨んだから、ちょっとした雑念とプレッシャーに負けてしまったのだろう。このコンクールが一ヶ月後だったら全然違っていたと思う。一ヶ月前、この二次予選曲を弾けるだけの技術はなかった。単純にそこまで指は動かなかった。そして今、とりあえず弾けるだけの技術を身につけた。一ヶ月後には余裕で弾けるだけの技術を手にしているというのは、希望ではなく正確な予測だ。

それでも、曲のタイトル通りに、喜ばしく輝かしく弾けたと思う。知り合いもそれを評価してか、本選に残っても良かったのにと言ってくれた。