金曜、土曜、そして日曜の音楽2008/11/30 19:31

金曜日
クラスタに河野智美さん、佐藤絢子さんのライブを聞きに行く。河野さんはもうすぐ東京国際。感想は十分、本人に伝えたが、とにかく自分の殻を打ち破って、弾けて欲しいものだ。ところで弾(はじ)けると弾(ひ)けるの漢字は同じなんだな。ということはやはり、弾(はじ)けることができれば弾(ひ)けるんだ! バッハなんて、単なる子だくさんの親父の曲さ。毎週生活のために曲を書いて、時には間に合わなくて今までの曲を使い廻していた。だから固く考えなくていい、なんて書くと、バッハ命の人に怒られるだろうか・・・

ちなみに東京国際二次予選の13日は、成蹊大学ギターソサエティーのために書いた曲の初演日。

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第42回定期演奏会
2008年12月13日(土)
於 西東京市保谷こもれびホール

開演、開場の時間などは後日追加していきます。
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と彼らのHPに書いてあるけれど、そろそろ時間を確定して欲しいものだ。なんとか二次予選も初演も全部聞きたい。


土曜日
松尾俊介&高田元太郎ジョイントリサイタルを聞きに行った。松尾さんを聞くのは実は初めて。なんというか、すごい排気量(?)だ。音楽とシンクロしているのでだんだん気にならなくなったが・・・ ポンセに惚れ込んでいるということで、南のソナチネの原典版など、珍しいものを聞くことができた。今度は是非「フォリアの主題による変奏曲とフーガ」を聞きたいと本人に思わずリクエスト。彼にはできたらこんな「濃い」プログラムの演奏会をやってもらいたいな〜。

「主題・変奏と終曲」
「フォリアの主題による変奏曲とフーガ」
「前奏曲集より」
「ソナタ第三番」
「ソナタ・ロマンティカ」

面白いといえば、何と言っても素晴らしかったのは二重奏。プティの「トッカータ」以外は全然聞いたことのない作品ばかりだったが、どれも非常に楽しめた。「ナゴヤ・ギターズ」の予想外の楽しみは、当日聞きに来た人だけの特権だろう。カウフマンの「2台のギターのための組曲」も非常にいい曲だった。プティーの「トッカータ」と「タランテラ」はもっともっと弾かれて欲しい作品。このDUOで今度は「タランテラ」も聞いてみたい。

打ち上げではなぜか虫の話になり、そのためにギターに傷を作った某ギタリスト、そのために信頼を失った某ギタリストの話が非常に印象的だった・・・


日曜日
題名のない音楽会で友人の友人である作曲家、小出稚子さんの「ケセランパサラン」という曲が流れるというので、久しぶりにこの番組を見た。多少アイデアに走り過ぎている気がしないでもなかったが、そういうのがないと芥川作曲賞など受賞できないのだろう。ただ、はっきりと新しい音楽でありながら、決して聞きにくい類いの音楽ではない。ごく普通に、気軽に楽しめる音楽だった。今度はテレビではなくて、是非生のオーケストラで聞いてみたいものだ。
なお、今回の放送は『出光音楽賞受賞者ガラコンサート』ということで、大萩康司さんも出ていた。みなさん、頑張っているのですね。私も若い人たちに負けずに頑張りたい。