第二回コンサート終了2013/02/02 23:16

昨日、無事二回目のコンサートが終わりました。ご来場いただいた方々、共演していただいた方々、当日手伝っていただいた方々、すべてに感謝しています。

未だ試行錯誤の中、自分にできることの中でどれをどう行なっていくべきなのかを模索していますが、これからもお付き合いいただければ幸いです。この限られた人生の中で、少しでも実りある結果を残していければと思います。

演奏の方は、若干の事故はあったものの、ほとんどはYouTubeにあげて差し支えないものとなりました。準備が整い次第、随時上げていきますので、今回ご都合が合わなかった方も、いずれそちらをご覧いただければと思います。

それにしても今回、演奏以外の面で私はまだまだ経験不足だというのを感じました(演奏経験も十分あるとは言えませんが…)。7時開演に対して2時入したのですが、開演まではかなりバタバタの状態。MCもよく言えばフレンドリーな、悪く言うとぐたぐたな感じで進行しました。一つのコンサートを運営していく面で、何をどう魅せていくかをこれからもっと考えていこうと思います。


ところで、ちょうどコンサートのほんの少し前に、デビューコンサートで藤本高輝君に弾いてもらった「ラヴェルの墓」がついに出版されました。以下、楽譜の序文に英語で書いてあることですが、それを日本語で書きます。
http://www.productionsdoz.com/en/new-issues/january2013/DZ-1889.html

この曲の終曲《Toccata》は、25年くらい前に作曲したものです。15年ほど前、現代ギター社から「冨山詩曜作品集」を出すというときに、その第一集に《古祭》《ラヴェルの秦》《Let It be Scatterred》を入れようと思ったのですが、《Toccata》は出版しても誰も弾けないと思いました。それで、終曲を削ったバージョンを《プレリュードとフーガ》として出版しました。

それ以来、折にふれて《Toccata》を易しくして来ました。そして藤元くんと知り合い、いろいろと彼の演奏を聞いているうちに、彼ならこれを弾けるだろうというアイデアが浮かんだのです。そして初演が、2011年に恵比寿のギターショップ「カリス」で行われ、その翌年の私のデビューコンサートで弾いてもらうことになりました。しかしこの曲は彼でも難しく、彼が練習用に使っていた楽譜には大きな文字で「むずかしい」と書いてありました(笑)。

今回の出版にあたって、《Toccata》をさらに若干易しくし、また《Fugue》のテンポ指定も少し速めにしました。私はかなりいろいろなスタイルの作品を書きますが、これはその中でも特に、西洋の伝統音楽を強く継承している作品です。《古祭》は独自の世界を組み上げたという点で、現時点で私の最高のソロ作品と言えますが、《ラヴェルの墓》は西洋音楽を継承した自作ソロ作品というジャンルの中で、最高のものだと思っています。


コンサートで初めて《古祭》を自分で弾き、《ラヴェルの墓》が出版された今、なんというかかなり、過去の呪縛から開放された気分です。今年はこれから、ビートルズのギターソロアレンジを少しずつYouTubeで音にして行きながら、新しい曲を書き、未来へと進んで行きたいと思います。