久々に大量の吐き気2015/03/07 13:14

今日は小周天で気を廻しているとき、さらにその後にコーラス練習をしたときの両方で、最近まれに見るほど大量の吐き気が出ました。この吐き気とジストニアの関係は「小周天」の回に詳しくあります。
http://spiritmusic.asablo.jp/blog/2015/02/16/7573943

大事な本番の日にこういうのがあるということは、やはり緊張しているのでしょうか。本人的には全然そんな気はしていませんが、もしかしたら潜在意識レベルでの緊張が関係しているのかも。とは言え、こうして吐き気を事前に処理してしまえば問題ありません。昨日、右手親指の調子が今ひとつだったのですが、今はもうなんとも無くなりました。

それにしても人体は不思議です。。。

ジストニアの経緯(最終回)2015/02/26 09:22

ジストニアシリーズの最後に、改めていくつか総括してみます。
最初に4つのきっかけについて書きました。

1. ある曲に涙するほど感動したこと。
2. スプーンを曲げることによって、人にそのような力があるのならこの障害も治せるはずだと確信したこと。
3. 簡単な曲がいまだに弾ける自分に感動したこと。
4. ヘミシンクで突然今までにないほどスムーズに指が動き出したこと。

再び弾けなくなったり、一年経ってもほとんど進歩していなかったりしたとき、それでも続けてこられたのは上記があったからです。1は、音楽というものの良さを、私に改めて教えてくれました。2のおかげでできた確信は、再び弾けなくなった際、それでも続ける気力を与えてくれました。3があったから、急がず、地道に治してこれました。4のおかげで、闘病の先に見えるものが思ったよりもすごいものだとわかり、それを目指すことが楽しくなりました。

死期を間近にした人のディクシャと、ある石は、通常の変化を加速させたものだと信じています。これらがなかったら、相変わらず少しだけ壊れてはまたそれが治ってを繰り返し、ここまで来るのに何倍かの月日がかかったのかもしれません。ほぼ定期的に来る調子の悪い日が、バイオリズムの要注意日と重なっていたことは、改めて視えない世界とこの世界の深いつながりを感じました。何しろそうやって調べるまで、私は要注意日というものがあるのすら知りませんでしたから。

結局最終的に、少しでもおかしくなりそうなときには小周天の変形でそれを未然に防ぐことができるようになったのは非常に大きいです。これがなかったら、いつまでも不安を抱えて、人前で弾くのも最小限の回数に留めていたでしょう。現在はブログの右側に出ているように、以前よりもずっと積極的にライブ活動をしています。

自分の障害がジストニアだとわかってから、たくさんの人に様々な機会でヒントをもらいました。スペインの、音楽家専門のジストニア治療院だと、そこに通えばこれらの情報がほとんど得られるようです。しかし、日本にいて病院にも行かずにそれらの情報を得ることができたのは、良い友人たちがいたから、そして私が視えない世界の事柄も、他の普通の事柄と一緒に受け入れていたからです。この世は視えない世界まで含めてやっと完結します。視えない世界を排除したこの世は、極めて中途半端なものでしかありません。ビジネスの世界でもトップに立つ人は、視えない世界のことを真剣に捉えて、むしろその情報を利用しているのが普通です。私は皆さんが、目に見えるもの、見えないもの、この両方を同じように受け入れて、視えない世界の出来事も見える世界の出来事と同様に、冷静に判断して処理して欲しいと思っています。

全18回となりましたが、この文章が少しでも多くの人の役に立つことを祈っています。最後まで読んでいただいてありがとうございます。

小周天2015/02/25 21:33

昨年は、指がおかしくなってきてもすぐに治すことができるようになったものの、その「すぐ」というのは3日から1週間くらいです。そのため、本番を控えていると、何かあってもそれに間に合うように治せるかどうかの不安がありました。

こういった流れとは別に、2013年の末に突然小周天ができるようになりました。小周天というのは簡単に書くと、一定の手順で体内の気を回して、気のめぐりを良くする方法です。これで以前よりもひときわ健康になってきたのですが、一方で、喉に気を通す時「オェッ!」とまるで何かを吐き出すような感じになることがときどきあるのが気になりました。

この吐き気は、もう一周か二周、気を回すと消えます。そしてすぐに、これは親指(p)の調子が悪い時に関連して起きること、その吐き気を促して一通り出し終わると、pの動きも安定することがわかってきました。

それで、調子が悪いと感じた日には意識的に小周天をして、なんだかわからないこの吐き気を促し、それを解消するようにし始めました。ところが昨年の暮れになると、小周天をしてもこの吐き気は起こらなくなり、練習中にそれが出るようになってきました。

例えばpの調子が悪い時(実際にはもうpしか調子悪くなりません)、それをしっかりと弾ける速度に落とし、フォームが崩れる限界まで速度を上げて練習していると、練習中に吐き気が出てきて、一通り「オェ」とやり終わると、速い動きにも対応できる指になっているのです。少し前にこれが頻繁になり、毎日この吐き気を通過しないと、まともな指にならない日々を過ごしていました。

先日、気の分かる人に、練習の前にこの吐き気を処理してしまう方法がないか相談したところ、小周天の変形として、手足も含めて螺旋状に気を通していくやり方を習いました。この人は人体も詳しく、手に気を通すときはこの骨に沿って、というように、かなり具体的に教えてくれます。翌日その方法をしてみたら、手に気を通している段階で吐き気が出たので、このやり方は正しいようです。

2012年に再デビューコンサートをした後も色々と不安で、実際に調子を崩したりして、演奏も控えがちでした。しかし、またおかしくなりそうなときにはその徴候をとらえていち早く処理ができるようになったので、昨年末から積極的に人前で弾くようになりました。

再デビューコンサートとその後2015/02/24 21:13

一通りの安定が得られたということで、2012年3月に再デビューコンサートをしました。しかしその後も、今までにないpとamiの交互がうまくできなくなるという新しい症状が出て、2013年2月のコンサートでは結構苦労しました。

同じ2月にイーストエンドギターフェスティバルで受けたティボー・コーバンのマスタークラスがまたひとつの転機でした。その時彼に習った下記の練習は、普通の人にとっても良い練習ですが、特にジストニアが再発しそうになった時に有効です。

◯半分の速さで正しい強弱をつけて練習し、できたらメトロノームのメモリを5ずつ上げていく。目的の速度より上まで行ったらまたゆっくりに戻り、次は10ずつ上げていく。コンサートの前でも再びゆっくりに戻り、30ずつ上げるようにして、正しく弾けるのを確認する。

ジストニアが再発しそうになったときには、半分ではなく1/4、もしかしたらそれ以下まで速度を落とさないとならないかもしれません。しかしこうした練習で、おかしくなりそうな脳を訓練するのは、非常に有効です。最近気づいたのですが、こうしたゆっくりの練習は、実は脳を訓練しているのです。この練習で大事なのは、少しでも手のフォームがおかしくなりかけたら、それ以下の速度でしか練習しないことです。フォームが崩れても弾けるからと言って速度を上げていったら、再発する危険が大きくなります。

さらに、当日通訳をしていたあるギターの先生から、手首をもっと指板側に引き寄せると安定が増すはずだと聞き、早速やってみたら、手がおかしくなりそうなときは手首が前に出てきていることに気づきました。ジストニア克服には、症状の詳細な観察が有効なようです。

こういった助けを借りて、再発しそうになっても割とすぐ治せるようになってきました。

調子の悪い日2015/02/23 18:53

2010年末に器具を持たなくても一通り弾けるようになったものの、翌年の2011年は、ときどきやけに調子の悪い日があることが気になり始めました。約1ヶ月に1回の割合で、4,5日間だけ指がおかしくなり、ときどきそれがひどくなるのです。

人前で弾く予定があるとか、天気が悪いとか、単に疲れたとか、何か関連する原因があるのではないかと観察していましたが、どうもそうではありません。一体何に関連しているのかを考えながら、私はその日の調子を+-の数字を使って記録していくようにし始めました。

約1ヶ月に1回なので、最初は月の満ち欠けに関連しているのではないかと思っていました。しかし実際の調子を記録したものを見ると、そうとは言えません。そんなある日、バイオリズムというものがあるのを思い出し、自分のバイオリズムをネットで調べてみました。そうしたら、調子の悪い日がバイオリズムの替り目である、要注意日と重なっていることを発見したのです!

この周期的な不調はしばらくどうしようもありませんでしたが、全体的に安定度の底上げがされてきていて、だんだんと、調子の悪い日でも人に聞かせられる演奏ができるレベルになってきました。またこれは、なんだか全くわからなかったものが、その原因について思い当たることがあるとわかったことによって、ある種の安心を得て、症状がましになったと言えるのかもしれません。