再デビューコンサートとその後2015/02/24 21:13

一通りの安定が得られたということで、2012年3月に再デビューコンサートをしました。しかしその後も、今までにないpとamiの交互がうまくできなくなるという新しい症状が出て、2013年2月のコンサートでは結構苦労しました。

同じ2月にイーストエンドギターフェスティバルで受けたティボー・コーバンのマスタークラスがまたひとつの転機でした。その時彼に習った下記の練習は、普通の人にとっても良い練習ですが、特にジストニアが再発しそうになった時に有効です。

◯半分の速さで正しい強弱をつけて練習し、できたらメトロノームのメモリを5ずつ上げていく。目的の速度より上まで行ったらまたゆっくりに戻り、次は10ずつ上げていく。コンサートの前でも再びゆっくりに戻り、30ずつ上げるようにして、正しく弾けるのを確認する。

ジストニアが再発しそうになったときには、半分ではなく1/4、もしかしたらそれ以下まで速度を落とさないとならないかもしれません。しかしこうした練習で、おかしくなりそうな脳を訓練するのは、非常に有効です。最近気づいたのですが、こうしたゆっくりの練習は、実は脳を訓練しているのです。この練習で大事なのは、少しでも手のフォームがおかしくなりかけたら、それ以下の速度でしか練習しないことです。フォームが崩れても弾けるからと言って速度を上げていったら、再発する危険が大きくなります。

さらに、当日通訳をしていたあるギターの先生から、手首をもっと指板側に引き寄せると安定が増すはずだと聞き、早速やってみたら、手がおかしくなりそうなときは手首が前に出てきていることに気づきました。ジストニア克服には、症状の詳細な観察が有効なようです。

こういった助けを借りて、再発しそうになっても割とすぐ治せるようになってきました。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック