友人のディクシャで加速2015/02/22 10:08

精神世界に造形の深い、ヒーリングも出来る友人が、自分もディクシャをできるようになったと言ってきました。私は彼女を信頼しているので早速2010年1月に受けたのですが、それからです。気づいたら、右手の回復がそれまでの5倍以上の速さで進み始めたのです。

程なくしてだいたい9割くらいのパターンは、ギターを止める前以上に動くようになりました。しかも器具なしで! 7月には、ある「石」で決定的におかしくなってから3年2ヶ月ぶりに、器具なしで人前で弾きました。

最終的に、昔弾けなかったバターンはとても快調に弾けるようになり、昔はものすごく得意だったパターンのいくつかが、全くと言ってよいほど弾けない状態となりました。私はそれに対して、観察と対策を始めました。

※右手だけで弾き、徐々に左手を足していく
たいていは右手だけにすると、昔通りに弾けるので、そこから、一音目だけ左手を足す、二音目まで左手を足す、というように練習したものです。

※指をよく観察し、できないパターンに対してどんな練習が効果的か作戦を練る
右手だけでもどうしようもないパターンは、全ての指をあらかじめ弦にセットしてからとか、いろいろ試行錯誤をしながら、克服法を考えて行きます。

こんな風に傾向を把握して、それに対応する練習を考案していくことによって、弾けないパターンは割とすぐに無くなってきました。

脳を鍛える2015/02/21 17:58

自分の障害は物理的なものではなく、脳に深く関わっているとうすうす気づいてはいましたが、「ジストニア」について知れば知るほど、自分の状態が正にそれであることがわかりました。前回の記事で書いた通り、身体に関係しそうな問題は次々と解決して来ていたので、これ以降は、指よりはむしろ「脳」を治すことに心を砕いて来ました。

※練習を、起きてからすぐの症状の出にくい時間帯にする
ジストニアは起き抜けに症状が出にくいというのを聞いて、起きてすぐ練習してみたら、確かに夜練習するのより弾けました。こう言った時間に練習することによって少しでも、自分の指が正常に動いている感覚を身に付けて行きます。

※ギターを逆に構えて鏡に左手を写す
私は右指がジストニアになりましたが、逆に構えて左指で弾くと、壊れた右手よりはましでした。その左手を鏡に映すと、自分の右手が正常に動いているような錯覚を得ることが出来ます。

※めちゃくちゃ弾ける人たちの演奏を間近に聞いて、じっくりと見る
藤元高輝くんと小暮浩史くんが恵比寿のカリスで演奏した際、その動画をもらったのですが、これは彼らの右手が、本当によく見える位置から録画されていました。その動画を食い入る様に見て、自分の右手もそう動いているのをイメージしたものです。

※普通にギターを構えている状態で、非常に弾ける人に後ろから手を出してもらい、一流の指使いをその視点から見る
松田弦くんに、後ろから手を出して弾いてもらったのは効果的でした。そのときに見た右手の動きを何度も頭の中で反復しながら、自分の右手をそれに近づけて行きました。


こういったイメージを形作る一方で、もちろん単純訓練もやりました。
※可能な限り弱音で弾く
※可能な限りゆっくり弾く
※弾いた指をすぐその弦に戻す
これらは正常な指の人にとっても良い訓練でしょう。

他にフォーム矯正で気をつけたことです。
※手首をまっすぐにする
※親指の関節を外に出す
※アルペジオ、スケール、和音を同じフォームで弾く
※ひたすら基礎練習だけをする

ただ、一年ちょっとは、こういったことをしていてもなかなか良くはならず、「一ヶ月前の状態と比べてみればほんの少しは進歩しているのだからあきらめないで」と自分を慰める日々が続きました。ところが、これがある時を境に、進歩の速度が飛躍的に高まります。

自分がジストニアだと知った時2015/02/20 13:31

ボールペンでは滑り落ちてしまうので、自分なりの器具を作り、私はそれを持ちながらまた人前で弾き始めました。

しかし、ジストニアの本を読んだことのある人ならわかると思いますが、こういった器具などで脳をごまかし、それで元通りに弾けるようになるというのは、この障害に関わる人達にはすでにわかっていたことでした。そして、それが決して長続きしないというのも、これも既知の事実だったのです。

実際、その器具を持っていても、だんだんと和音が弾きにくくなったり、その他にもいろいろな症状が出てきて、今までよりもより本格的に自分の病気について考えるようになりました。

この数年前からとにかく健康には気をつけていました。どんな原因で病気になっているにせよ、心身ともに健康を心がけるのが基本だろうということで、乳酸菌で腸内環境整備をし、ビタミン、ミネラルをサプリメントとして補った食生活を心がけてきました。

その他にも血流が滞ってては行けないということで、ヘミシンクの、血液の循環を促すCDを聞きました。そうしたらある日、何かが右手を強く流れた感覚がして、しばらく右手全体がしびれて動かせなくなりました。その後は正常に動き始め、ギターを弾いてみると、それまでの日々よりかなりましになっていました。

慢性の鼻炎が演奏に関わっているのを感じて、それを治し始めたのもこの頃です。スケールの調子が悪いとき、それをなんとか普通に弾こうとすると、鼻が詰まっている日にはものすごく息が切れる事に気づいたのです。実はこの頃、中くらいの速さのスケールが弾けなくなりました。遅いスケール、速いスケールは弾けます。しかしある程度速度を抑えたスケールを弾こうとすると、右手全体がこわばり、まったく弾けないのです。それをなんとか弾こうとすると、ちょっとしたスケールを弾いただけなのにものすごく息が切れました。この経験から、息を整えないとまずいというのを本能的に感じたのです。

こうして肉体的、もしくは「気」に関する問題を無くしていっても、器具を持たないとギターを始めて1年くらいの人の指でした。そんなある日、ギターを水平に置いて弾いてみたことがあります。そうしたら右手は、器具なしでも全く正常に動くのです! これによって今まで漠然と感じていた、この病気は脳に深く関わっているという疑惑が、決定的になってきました。

この後、初めてジストニアという病気の存在を知ります。2008年12月。発症から20年以上経ってからです。

再びディクシャ2015/02/19 23:15

全く変になってしまった指を抱えて一ヶ月と少し経ち、いったいどうしたらまた弾けるのだろうと思っていた私の元へ、ある、その道では有名な人のディクシャを受けてみないかという誘いが来ました。これを私は、また何かのきっかけになるかもしれないと思って、受けてみることにしました。

受けて2,3日後に、ある友人が3年ほど貸しっぱなしだったDVDを返したいと突然連絡してきました。そして返してもらったDVDの中に、貸したことすら忘れていた有名ギタリストのDVDがあったのです。私は久しぶりにそれを見て、そのpの指が、私が捨ててしまったフォームに近いことに衝撃を受けました。

「それでもこんなに弾けるんだ」

と感服し、早速そのpのフォームにしたところ、全く弾けなかったのが少し弾けるようになってきました。

それから1週間くらい後だったか、友人が右手小指にボールペンを挟んで弾き、右手フォームの矯正をする方法を習ったと日記に書いていて、私もそれを試したところ、突然今までにないほど快調に弾けたのです。

ディクシャの後、立て続けに起きたこの2件は単なる偶然なのか、それとももしかしたら今流行の「引寄せの法則」なのかもしれません。再びディクシャを受けることによって「これで絶対なにか起きるはずだ」と思い込んだ私の潜在意識が、自分に必要な情報を自然にかき集めたのではないかと思っています。

ある石による変化2015/02/17 11:32

2007年の春、私はある「石」を借りていました。ある人が、特別にたくさんの磁気を含ませた石を用いて、それを治療に役立てているのを知り、私はギター練習であちこち痛みが出ていた身体を治しにそこに行きました。

そこで数回の施術を受ける中で、この石を所定の位置につけて、それで演奏するととてもよい演奏ができるはずだ、との話が出てきました。そう言って貸してくれた石なのですが、私はそれをつけると逆に、iの指に力が入らない気がして、結局返しに行きました。

その際、少し前にJ-POPで超有名なある歌手が、それをつけて歌うとパワーが全然違うと言って、その石を買っていったとの話が出て、もっと試して欲しいと言うので、また持って帰ったのです。

これが2007年5月の話なのですが、その頃ディクシャによってダメになった動きが半年かかってやっと回復していました。そしてかなりレベルアップし、今までは弾こうとすることすら考えられなかった難曲にも挑めるようになっていたので、改めて、こんな風に考えてみたのです。

「今まで何度も自然発生的におかしくなって、そこから復活することによってもっと弾けるようになってきた。あの、死期を間近にした人のディクシャはもしかしたら、その反応をとても強く推し進めたものなのではないだろうか。つまり、一見悪くなったように見えても、それによって総合的かつ飛躍的に良くなるように視えない力でサポートしているのではないだろうか。」

そう考えて、若干調子悪くなるのを感じながらもその石を本格的に試すことに決めました。そして起きたのが、和音を弾くと弦を指板に垂直に引っ張ってしまう現象です。

突然、どんな和音でもそれを弾こうとすると、弦を変な方向に引っ張るので「バチン!」という音が出てしまうようになったのです。和音を使わない曲はほとんどないので、このとき私は、今まで弾いてきたギター曲を一曲も弾けなくなりました。