EEIGF2013のマスタークラス2013/02/21 23:33

先日、Thibault Cauvinに《3つの印象的な時間》、Pablo Marquezに《古祭》のレッスンを受けたので、その覚書。

前後にどんな音形があっても、どんな指使いをしていても、目的の音色と強弱で弾けなければならない。それを練習するには:

◯とりあえずプランティングは止めて、指の独立をもっと鍛える。
◯半分の速さで正しい強弱をつけて練習し、できたらメトロノームのメモリを5ずつ上げていく。目的の速度より上まで行ったらまたゆっくりに戻り、次は10ずつ上げていく。コンサートの前でも再びゆっくりに戻り、30ずつ上げるようにして、正しく弾けるのを確認する。
◯滑らかなクレッシェンド、デクレッシェンドの中に、拍節感をうまく入れる。
◯ピアニッシモでも、指の振りを速くすると、爪の雑音が出にくい。
◯親指を自然に6弦に置いたときの手腕のポジション、5弦に置いた時、というように、6種類の右腕のポジションを意識的に使い分ける。
◯右手で弾いた音と左手ではじいた音の音質を同じにする。
◯右手で弾いた音と左手ではじいた音の音量を、独立して変えられるように。技術的なスラーの後の音の方を大きくすべき時もあるため。

これらが基本で、その他に下記も言われました。

◯和音を止めるときには肉で止め、爪の雑音を出さない。
◯とても美しい音を出したいときは、かなり深いタッチにすると良い。
◯表現したい「先」だけを見ないで、自分の出した音をよく聞いて、その積み重ねによって演奏する。
◯練習は辛抱強く、決して一足飛びに表現しようとしないこと。

ジストニアの名残による空振りが無くなってきた今、これくらい繊細な右手の使い方を目指す時期が来たようです。言われたのはほとんど右手に関することばかりでした。

ところでレッスンの翌日、出来たばかりの今井さんのギターを弾かせてもらったら、強弱や音量のコントロールが非常にしやすいのです。実は今のギターは、ものすごく弱く弾かないと弱い音が出ないし、ほんのちょっとしたタッチの加減でいきなり音が強くなったり、音色を変えようとしてもなかなか変わらなかったりしています。このギターのままでもいいのではと、受講者コンサートの後である人から言われましたが、これだけ弾きやすさが異なると、他のギターが欲しくなって来ました。とは言え、大リーグボール養成ギブスのノリで、今のギターを使い続けるのも手かもしれません…。

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