夢の中の実家に初めて泊まった。そしてもうすぐ3/112012/03/07 07:43

夢の中で、実家とか、夢にしか出てこない豪華な家とか、そこで家族団らんをしている夢を何度も見たことがある。ただ、自分はその中で常に、大学の時にいた山形や、今いる東京に戻りたがっていた。でも、帰りの電車の時間を調べるのに電話をかけようとしても、いつもどうしてもかけられない、そんな夢を何度も見てきた。

今回も歯医者に行かなければならないと言って、団らんから抜けだそうとしているのは同じだった。ところが今回は、ワインを一杯飲んだ時点で、歯医者は明日で良いかと思い直し、そのまま飲んで泊まったのだ。翌日の朝ごはんを食べ、近所の人達と談笑するところまでの夢だった。なんだかよくわからないけど、これはひとつの大きな進歩なのかもしれない。

夢の中の母は元気だった。ごく普通に家で暮しても大丈夫な状態だったが、亡くなる前の20年間くらいは、ずっとそんな状態ではなかった。

2011年正月、姉が珍しく家族全員で老人ホームの母に会いに行こうと言い、こちらもちょうどそんなことをしたかったのでOKし、父、姉と共に会いに行った。あれはその後の震災でお別れする前に、一度くらいはそんなことをしろという、どこかからの無言のお達しだったのかもしれない。もうすぐまた3/11が来る。母の意識がはっきりとして、向こうの新しい生活に溶け込んでいることを願う。

あと11日2012/03/12 23:10

でデビューコンサート。どれくらい人が来るのかよくわからないです。
確実に来るという人だけだとちょっと寂しいような…。

当日券は500円高いので、是非みなさんsiyoh@spiritmusic.netまで予めご予約ください。

今日は、この前のリハであまりしゃべっている時間がないということを悟ったので、プログラムに書かなかったけれど、当日も話せそうにないことを少し書きます。

一曲目の《Waltz of Life》は、人生ではなく生命という意味のlifeを扱っています。「Energetic Life」はいわゆる人生。「Loneliness of Separation」でもう、死による別れの状況を描きます。「Joyful Stop」は、死んでみたら意外に楽だったみたいな曲です。でも、変な思い入れがあって亡くなると、いつまでも浄化しないんですけどね。織田信長なんか未だに浄化していないみたいだし。一方、豊臣秀吉はこの3曲目みたいな死後の世界に行ったのかも。「Vortex of Emotion」は、「もう生まれ変わりはいいや」と思った人たちが行く、形を捨ててお互いの感情がダイレクトにぶつかり合う世界。その、渦のような感情を表現しようとしています。最後の「Peaceful Destination」は、更に先の世界。本当はこれから先もまだまだあるのですが、とりあえず一曲でそれなりに浄化した世界を描いてみました。

一曲目の前に下手にしゃべるとあがるかもしれないので、無言で弾き始める予定です(笑)。

一曲目は印象派と、そのもう少し後くらいの音を使っていますが、次の《It’s all an Illusion》では、現代の作曲家がよく使うような音を使っています。この曲は特に何かをイメージして書いたわけではなく、純粋な音の世界です。タイトルはあと付けで、曲から受ける感じを元につけました。この曲は現代音楽好きの人に好評ですね。

前半のその後の曲についてはそれなりに話せるでしょう。


後半最初の《印象的な3つの時間》は、松田弦君のリクエストで書いた、ドビュッシー賛歌です。この曲か《Moon》が一般的には一番受けるかもしれません。ただ《Moon》は硬派の人も軟派な人もいいと言ってくれますが、こちらは硬派にはあまり受け入れられないかも。3曲からなりますが、1,3曲はかなりドビュッシーらしいです。

《ラヴェルの墓》は全曲を通して同じ主題を持つ、循環形式を用いています。音は機能和声を極限まで推し進めた、一見して無調に聞こえる部分が多い作品。私は自分の作品の中でとても好きなのですが、この手の曲は好き嫌いがはっきり分かれるかもしれません。

《Moon》と《東日本2011〜鎮魂歌》については、椅子を出したりしている間に話せるでしょう。

今回のプログラムの中で《アメージング・グレイス変奏曲》だけは何度か人前で弾いていますが、これはいつも好評な曲です。オバサマたちが握手を求めて「この曲が良かった」と言うとしたら、それはきっとこれでしょう(笑)。

ということで、みなさん、3/23は是非足を運んでいただければ幸いです<(_ _)>

バッハの無伴奏チェロ組曲第6番プレリュード2012/03/18 14:56

これがトラウマの曲であることは前に書きましたが、これ一曲がなかったらそれだけで、23日のコンサートは非常に楽です。実はこの曲を外そうと何度も思いました。一ヶ月ほど前はもう、この曲はやはり弾けませんと、ブログに書こうと準備した時もあります。理由は、人前でこれを弾こうとすると、どうにも右手が固まって、ぼろぼろに崩れそうになるからです。それでも思い直して、運指を工夫することによって弾きやすくしてきました。そしてやっと最近弾ける気になっていたのですが、昨日また人前で弾いたら、思いもかけないところで右手に力が入らなくなってしまいました。最後の方の速い部分などはむしろ楽なのですが、それ以外の、特に速くも遅くもないパッセージがずっと続くのが、なんとも右手に嫌なのです。

でもそれでまた右手の運指を変え、ついに禁断の変な運指を使うことにしました。右手の状態が悪かった頃、それでも弾かなければならない曲は、通常の人なら考えられないような変な指使いで弾いていました。それが、今回のコンサートは初めて、ごく普通の、正常な人たちが使う運指で弾くコンサートになる予定だったのです。でもバッハはダメです。トラウマから来る半端ないプレッシャーに打ち勝つため、当日に右手がどんなに変になっても弾けるように、変な運指を使います。そして、トラウマをなんとか克服したいと思います。

一生一度2012/03/22 08:59

一生に一度のデビューの日。
ついに明日です。
楽しめればいいですけど。

本当は、10年前にギターをまた練習し始めてから3年くらいで、ここまで来る予定でした。でもなかなかうまく行かないものですね。5年かかってある程度まで行き、小さなライブハウスで試しにコンサートをやり始めてみたら、その後にまた何の曲も弾けなくなってしまいました。それからさらに5年。これだけの規模のコンサートを自主公演することは、今までなかったし、これからも自主的にすることはないかも。

口頭で「来る」と言っていただいた方、Facebookで参加にしてくれている方、とくに人数をお知らせいただいていない場合には、一名様で予約を入れてあります。受付でお名前を言って、その場で清算をお願いします。もし名前がなかったりしたら「本人に行くと行ったはずだ」と言っていただければ前売り扱いで大丈夫です。

打ち上げに参加希望の方は小暮くんにその旨を言ってください。


さあ、後はおつりと領収書の用意。タイムテーブルも作らないと。あと、やり残したことは…

金曜日はありがとうございます2012/03/25 22:59

デビューコンサートは雨の中、しかも多少立地の悪い会場へ、あんなにたくさんの方に来ていただけてとても嬉しかったです。ちゃんとタクシーに乗って「三鷹市芸術文化センター」と言ったのに、武蔵野市民文化会館で降ろされて途方に暮れたという人も。ひどい運転手ですよね。
徒歩やバスでも間違えて他の会場に行ってしまったという人がいたそうで、次回に何かやるときは、周囲に紛らわしい施設のないところを選びます。

今回、本番に向けて何度も人に聞いてもらいましたが、快く聞いてくれた方々に感謝します。特にリハーサルを設定していただいた井桁典子先生に、この場を借りてお礼を申し上げます。その甲斐あって、本番は今までのどのリハよりも良い出来でした(正確に言うとど忘れを繰り返した一曲を除いてですが…)。チケット販売を手伝っていただいた方々、当日にいろいろと支えてくれたスタッフ、そして何よりも観客席に足を運んでくれた方々、すべての方々へお礼を申し上げます。

ところで本番のちょっと前から、右の背中に痛みを感じていました。整体に行って一時は治ったのですが、本番に向けてまた痛みが出てきました。それでも当日は、姿勢を正しくすると痛みが引いたのでなんとかなりましたが、今日はどんな姿勢をしていても痛い状態。ひどくなってきた昨日の夜からほとんどベッドで過ごし、やっと今少しタイプが出来るようになって来ました。神奈川ギターフェスティバルに行きたかったんですけどね。

こんなとき同居人がいれば、せめて痛み止めを買ってきてもらえたりするのでしょうか。ギターはなんとかスタート地点に立ったので、次は同居人獲得に頑張らなければ(笑)